2011年04月18日
カルシウムは、私たちにとってかかせない栄養素のひとつですが、体重の1~2%を占め、99%は骨や歯などの硬い組織に存在しています。骨のなかでは、「骨形成」と「骨吸収」が繰り返され新しく骨が作り変えられています。この骨代謝に最も関わっているのがカルシウムです。
体内に残っているカルシウム1%で、血液や筋肉、全てに分布し、血液凝固や筋肉収縮、神経興奮の抑制や、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調整や、ナトリウムを排泄して血液上昇を防ぐ働きをしています。
女性は、出産で多くのカルシウムを失いますが、さらに更年期を過ぎると骨の成長を促す女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下し、骨折や骨粗鬆を起こしやすくなり、慢性的なカルシウム不足は肩こりや腰痛やイライラする神経過敏な状態になることがあります。
食品によってカルシウムの吸収量は大きな差があり、牛乳・乳製品は約50%、小魚は約30%、青菜は約18%です。効率よく摂取するには、牛乳やヨーグルトで摂るのが最も効果的です。若いうちからカルシウム貯蓄が大切ですが、ビタミンDの摂取で骨を丈夫にできます。運動と併用することでさらに効果を上げることができます。
at 02時30分